【NPOアドバイザーとNPOコンサルタント】
●NPOアドバイザー
顧客からの質問や問題点について、
NPO法・会計基準あるいは就労規則・定款に
基づいて、回答は、「法〇〇条〇〇項にある規定」
というように必ず根拠として法や基準を示すこと
ができなければならない。
自らの経験値や体験からの意見や、
私見で、「それは〇〇だ」というのは、それが
私見であることを明確にすべきだ。
法や基準に根拠があることで、万人が納得する。
これを明確に認識しているアドバイザーは、いる
でしょうか?
●コンサルタント
NPOアドバイザーと称している人材は、多く
おられるが、NPOコンサルタントと自ら名乗る
人材は皆無だ。
コンサルタントは、顧客の問題に明確な答えを示す
ことはない。
むしろ、それは、してはいけないことなのだ。
コンサルタントが示す「正しい答えは必要がない」
のだ。
マネジメントは、「その場での適切な問い」である。
コンサルタントは、顧客に「問う」ことで、
顧客(クライアント)自ら、問題点への気づきを促すのだ。
「問題点の答えは、顧客自らの内にある」のであって、
顧客が最もよく熟知している。
コンサルタントには、それは、まったく分からないのだ。
顧客自ら気が付き納得いくものであれば、行動に移すのも
早い。 人から指摘された事柄については、理解しても
受け入れることに時間がかかり、行動までに及ばないことも
ある。
コンサルタントには、
「論理的思考能力とコミニュケーション能力」が必要であり
最も高度な仕事である。
「我々の使命は何か」
「我々の目的は何か」
「我々の強みは何か」
「それは、我々にとって、チャレンジの機会か」
「廃棄すべきは何か」
これらの「問い」が、すべての「始まり」に
なければならない。
これを、気付き行動へと促すのがコンサルタントの「役割」
である。
NPOにコンサルタント養成は、急務であり、
この人材なくて、NPO法人の次へのステップはない。
2018/04/16 OKADA