インプット・アウトプット・アウトカム・インパクト・ソーシャルインパクト

【インプット・アウトプット・アウトカム
・インパクト・ソーシャルインパクト】

●インプット
事業への資源投資
資源=人材・物・場所・専門知識技術

NPO法人も企業も無駄がない資源投資でなければ
ならないのは、同じ。

●アウトプット
事業実施の結果

NPO法人では、
イベント開催数・講座開催数・参加人数
・従事したスタッフ人数・場所・事業費などの
法人からの出力。

行政への事業報告は、これである。

目的が、
適切な費用の割り振りをチェックすることにある。

収益>費用+法人管理費 でなければ経営できない。
収益=費用 行政の委託事業評価
  この場合法人管理費=寄付+会費であることが多い。

多くの事業プレゼンがこの内容で終わっている。

「法人内部にあるのは、コストのみ。
 成果は法人の外にある。」

法人内部のコスト管理(PDCAサイクル)
これを強化し、人の管理にも適用すると
人は、大義を見失い。
自死する。
(ブラック企業・働きすぎ)
外人の場合はストライキ。

●アウトカム
法人の外から来る評価。

顧客やステークホルダー及び協力・役割分担した組織
や支援者からの「法人が事業を実施した結果の評価」

法人の外から来る情報であるので、
法人内では取得できない。

アンケート・顧客面接取材・クレーム
・ステークホルダー協働会議など
情報収集をしなければ得ることはできない。

これは、「マーケッティング」そのものだ。

事業実施前にも、この情報収集をして、比較することで、
事業の成果評価ができる。

評価実施に比較対象となるものが必要。
これをNPO全体のカテゴリーにわけ
事業モデルを作成して、それと比較して、評価する方法は
最悪。
複雑・多様で自由な法人活動をモデル化できるとは思えない。
まして、どこのとういう経緯で設立されたかわからん法人の
評価を鵜呑みにするのは、どうかと思う。

法人の事業プレゼンにおいて、このアウトカムについて、
明確に説明をし、事業の成果を公に公約し、法人の責任を
明確にするプレゼンでありたい。

支援者は、その約束と法人への信頼で、支援するのだ。
法人への信頼と他団体の役割分担するビジネスモデルをもち
自らの活動の成果を公約する責任ある法人でありたい。

これができる法人は、皆無。

「責任と信頼と役割」

マネージメントは、
「マーケッティング」と「イノベーション」
変化に対応できなければ、陳腐化する。

「人の手を賭けないで、現状のままでおくと
 すべては、陳腐化する」

●インパクト
社会への影響力

社会へ法人が提供する「価値」「ライフスタイルの変化」
これらによる社会の変化。

法人の事業を、評価すべきは、このインパクトの力で
なければならない。

社会へのインパクトは
個の力を(法人)チームで活かせば、何倍にも強化される。

「すべての問題解決方法は、
 当事者が最もよく知っている。
 コンサルタントは、その場での適切質問により、
 当事者に気づきを促す。」

マネジメントは、適切な問である。

●ソーシャル インパクト
想定したインパクトと想定外に発生したインパクトを含めた
継続的に社会に必要とされる法人の影響力。

支援者から社会に必要と認知され継続的に支援する評価基準
となる。

その評価は、環境・社会・組織の主体的な統治力を評価する。

今や、支援者や投資家・銀行も、環境や社会に影響力をもち
主体的に組織を統治できる法人にしか、支援しなくなっている。

企業においては、組織のみならず、その関連下請け企業まで
評価され、労働問題などがあれば、投資家は、投資した資源を
引き上げてしまうという話も聞く。

社会は、大きく変化している。
これに対応できなければ、大きなリスクとなることは、必須だ。

●ネクスト・ソサエティ
 クラスター型・共存共助・協働の社会

これは、特別な社会ということではない。
すでに、日本にあるアイデンティティー(identity)だ。

学ぶべきは、海外にあるのではない。
先人の知恵に学べ。

2018/05/08 OKADA